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2019/9/12|今月の精油は、「パチュリー」

暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、ついこの間までの猛暑もひと段落して秋風が心地よい季節となりましたね。
街角のショーウィンドもすっかり秋色。そろそろ衣替えの時期です。遠い昔インドでは、衣服の虫除けにパチュリーの葉を使っていたそうです。
今月の精油は、そんなパチュリーをご紹介します。

ワインのように熟成度で香りが変化

独特なオリエンタルスモーキーな香りが特徴的なパチュリー。その香りは、葉を収穫したあと、香りを出すために数日間放置をして発酵させて蒸留をすることから得られます。蒸留後のパチュリーの精油はワインのように時間の経過と共に熟成度が増して香りに深みが増していきます。

インドのカシミール地方の名産品であるカシミールショール。
インドでは古来から防虫の為にパチュリーの葉を衣類の間に挟んでいましたが、当時ヨーロッパで評判になったこのカシミール織にも輸送の際にパチュリーの葉が潜ませてあり、ここからヨーロッパにパチュリーの香りが広まったとされます。

個性的な芳香が病みつきになるパチュリー

サンダルウッドと同様にエキゾチックな香りが象徴的なパチュリーの精油は、どことなく郷愁を誘う香りがしますが、第一印象で好き嫌いがはっきりと分かれる精油でもあります。しかし、大地を感じさせる温かみのあるスモーキーな香りは、慣れてしまうとハマってしまう人もいるので不思議な魅力を隠し持っているのでしょう。
ベースノートのパチュリーはブレンドに使うと香りが長持ちするのでアクセントとして少量プラスするだけでワンランク上のブレンドが楽しめます。フレグランスの世界ではマストな香りで、メジャーな香水にもよくブレンドされています。

ふわふわと落ち着かない心を安定させてくれる

気持ちを落ち着けて集中力をもたらせるパチュリーは、古来から瞑想の香りとして用いられてきました。
インセンスなどにパチュリーのブレンドがよくみられるのはこの名残ですね。
緊張を和らげ不安定な気持ちをサポートしてくれるパチュリーは、心を落ち着けふわふわした気持ちから再びのやる気を取り戻してくれます。

免疫の低下からくる食欲不振などを改善

パチュリーの葉は乾燥させて、「かっ香正気散」という漢方薬として夏場の食欲不振などに用いられますが、精油も疲れやストレスなどの免疫力低下からくる食欲不振や腹痛など消化器系のトラブルに利用されます。(注意!)濃度が濃すぎると逆に食欲を減退させてしまう場合があります。)
リンパの流れを促す作用もあるので、むくみや足の疲れなどを感じた時には、パチュリーをブレンドしたオイルでのマッサージを試してみてください。

あかぎれやひびわれなどひどい乾燥からくるトラブルに

肌にも様々な作用をもたらすパチュリー。肌の再生を促す作用もあり、ひどい乾燥からくるあかぎれやひびわれなどの荒れた肌に有用です。

角質ケアにおすすめ アロマボディスクラブ

【材料】パチュリー精油 1滴・ラベンダー(真正)精油 1滴・グレープシードオイル 大さじ1・あら塩 大さじ2

【作り方】
ボールにグレープシードオイルを入れ、パチュリーとラベンダーを1滴ずつ滴下しよく混ぜます。その後にあら塩を加えよく混ぜ合わせたら出来上がり。

【使い方】入浴の際にひじやかかとなど角質が気になる部分を濡らしてアロマスクラブを塗布して軽くマッサージします。
角質が水分を含んだ入浴後に行うのが効果的です。

個性的な香りから敬遠しがちな精油ながら効果は多岐にわたり多用途できる精油のパチュリー。いつものブレンドにほんの少しプラスするだけでもその存在感は抜群です。
この機会に是非お試しくださいね!

メドウズオーガニックエッセンシャルオイル パチュリー

【学名】Pogostepogon cablin
【産地】インドネシア
【香りの特徴】濃厚で土っぽいエキゾチックな香り

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この記事を書いた人

三木 尚美(みき・なおみ)

アロマライフスタイルプランナー。メドウズに携わって気づけば20年の時を経ていました。
仕事を続ける中で知識を重ね、暮らしの中で役立つちょっとおしゃれですぐに実践できるアロマテラピーの提案が得意です。
より手軽により役立てられるアロマテラピーをテーマにSNSを通じて発信しています。

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